山間部では未だに花が咲いていますが、平野部ではほぼ花の時期は終わりました。
ところで、花だけをみて区別するのは非常に困難。そもそも観賞用ではないので特に区別する必要がない。
文献を調べても古城も南高も「花弁は白色単色」とあるのみで区別がつかない。枚数も田辺の主要品種は全て5枚。
そこで自分なりに見分け方を研究しました。実がなればすぐに分かるんですけど。。。。
ご存知南高梅の花
花弁は白の単色ですがガクが赤褐色なので花の真ん中がピンクに見えます。
花が散った後のガク
見てのとおりかなり濃い赤。
古城梅の花
花弁は白の単色ですが、わずかに黄みを帯びた暖かい白。花弁は南高より若干厚そう。
全体的に白く感じます。
白王と衣笠これはなかなか区別が困難なのですが、ガクの色が白王の方が赤いようです。特に開花時期は。
白王の花
白王のガク
衣笠の花
衣笠のガク
左:衣笠、右:白王
花弁が白王の方が平べったい(横幅がある)ようです。白王は花が開ききっても花びらが重なりますが、衣笠は開ききると重ならない個体のほうが多いようです。
左:白王、右:衣笠 上の写真と逆ですみません。
左から衣笠、白王、南高梅、古城梅
小梅の衣笠、白王は実も小さいが、花も南高、古城にくらべ小さい。
紅王の花
この花だけピンクなのですぐに分かります。
樹形
梅は作業効率を考えれば、低い方が良いので、基本的には低く広がるように形作ります。
それゆえ、もとの樹が開張性や直立気味といっても見分ける上では意味のないことです。また、園主により剪定方法が異なります。
南高の樹
全体的に花が咲く。
古城の樹
南高よりも相対的に大きい。
まあ、古いだけかもしれませんが。。。
開花は南高よりも遅め。
白王の樹
小梅の樹は、先端部分に直立気味に枝が密生しており、花が鈴なりに咲いています。
衣笠の樹
上の白王と同園地。衣笠は白王より開花時期が遅いのが特徴。
紅王の樹
全て同日撮影。
南高:秋津川 山間部
古城:長野 山間部
白王、衣笠:上芳養山間部
紅王:上秋津 平野部
梅の咲く順番は、大体白王、紅王、衣笠、南高、古城の順番です。
以上うめっちの見分け方でした。サンプルを多数集めて調べた訳ではないので、科学的根拠は乏しいですが。。。。
【うめっち】