今日は新品種の情報。
梅の最高級品種といわれる南高梅ですが、難点は自家和合性(自分の花粉で実がなる)でないため、他品種の花粉をミツバチの力を借りて受粉しなければならず、天候の影響を受けやすく、これまで生産が不安定なことでした。
そこで和歌山県において、南高の自家和合性品種を研究してきましたが、昨年、南高の優れた特性を受け継いだ有望な二つの系統を選抜し品種登録を出願しました。
一つは、南高よりやや収穫時期が早く、表面にツヤがあって南高独特の紅色の着色が良い、粒は同じかやや小さいが果肉の割合が多い。
もう一つは、南高より収穫時期は遅いが、βーカロテン含量が多く、橙色になる品種の2種類。
現地での栽培試験や青梅・梅干しとしての特性調査など、これから様々な試験調査を経ながら新品種の産地化を目指します。