梅干しを食べると、何となく健康に良いと思われていますが、長年食べ続けることと健康維持について、和歌山県立医科大学 宇都宮准教授・大阪河﨑リバビリ大学 中村教授が実施した528名の疫学調査で、見出しのような健康への良い結果が分かり、8月22日に田辺市で報告会が行われました。
この調査研究は、2012~2013年に田辺市・上富田町の農家・一般住民の男性327名・女性201名にご協力いただき、食生活や運動等の生活習慣と、身体・運動機能・骨密度測定等を行い、疫学的分析を行ったもので、女性では梅習慣的に「1日3個以上」「1日1~2個」食べる人がBMIに統計的に低いことが分かりました。また、61~81歳の男性では、梅干しを「食べる」群が「食べない」群に比べ統計的に骨密度が高いことが分かりました。骨粗鬆症は女性がなりやすいと云われますが、女性はホルモン等のファクターが多いため骨密度で統計的に結果が出ませんでした。
この結果、女性の肥満抑制、男性の骨粗鬆症対策だけでなく、梅干しを週1~4個食べることが、健康維持に良いと報告されました。