梅は、古くから寒さに耐え、春を告げる愛らしい花として、また、健康食品として親しまれてきました。田辺市では、江戸時代に紀州藩附家老であった田辺領主の安藤直次により梅の栽培が奨励され、郷土の伝統文化や歴史とともに育まれてきた作物です。
そして今日では、全国トップブランドの梅干しや梅酒等として、最高の品質、機能性の高い健康食品であることが認められ、本市の重要な基幹産業として発展を遂げてきました。
平成25年12月定例会において、紀州梅を原料とした梅酒・梅ジュース(以下「梅酒等」という。)による乾杯の奨励、梅干し等の梅製品を積極的に普及することにより梅の消費拡大を図り、更なる紀州梅ブランドの確立、梅関連産業の振興・発展及び地域の活性化並びに市民の健康の維持・増進の視点から、「田辺市紀州梅酒による乾杯及び梅干しの普及に関する条例」が制定されました。